ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

人と重なるということ

会った瞬間から、他人とは思えなかった。

 

私にはそんな友人が何人かいます。

会った瞬間から緊張なく話せて、

片手で数えられるほどしか会っていなくても、

何時間でも深く話し込んでしまえるような相手。

 

立場も歳も全くばらばらで、

身を置いている分野も違う。

でも、不思議と分かりあえる。

 

誰かの紹介でもなんでもなくったって、

同じ場に何十人もいる場所だって、

用意されたとしか思えないタイミングで、

その人と絶妙に出会ってしまう。

 

体温と同じ温度の水に浸かって、

境目がなくなるような感覚。

 

しばらく連絡を取っていなくても、

たまにどうしてるかな、と浮かんで、

今幸せに生きていてくれたら嬉しいな、と思う

繋がっている相手。

 

逆に、この人とは「重ならない」というひともいる。

分野が同じでも、歳が近くても、

共通の話題がどれだけありそうでも、噛み合ない。

たとえ相手のことをいい人だな、って頭では思っていたとしても。

 

 

世界には色んな人がいて、

電車のふとした瞬間にでも、

仕事でのつながりでも、

人と接することは、どんなに意識せずとも繰り返される。

 

みんながその人をどう「評価」するかそんなことは関係なく、

ひとりひとりに、それぞれ、

自然と重なれる波長を持った相手がいるんだと

ふと思いました。

 

自分にとって「重ならない」ひとでも、

だれかにとってはきっとぴったりと合う。

 

居心地が良くないなら、距離をとってもいい。

その人に重なるのは私じゃなかったんだな、って思うだけであって

冷たいことではないと思う。

相手も実は「意識はしていなくても」そうかもしれない。

 

 

ただ、重ならなかっただけ。

ただ、重なっただけ。

そうシンプルに感じながら過ごしていると、

素直で心地よい場所にいられそうです。

 

 

あなたが自然と重なれる相手は誰ですか?