毎日の延長も大切にする。
3月11日、ロンドンから。
毎日の延長であることと、
延長でないこと。
作り手として、
何のために作るのか、
そもそも作る必要はあるのか、
作るだけの価値があるのか、
そこまで大切なものなのか、
キリのない問い。
今日が昨日の延長で、
明日が今日の延長だと思っていた、
それが揺るがされるときに、
五年前、
自分のできることのあまりの無さに
思考も手も止まってしまった。
すぐにできることを行動に移した方々、
友人たちを
尊敬しながら、
情けなくも私は何も出来なくなってしまった。
その中で、
自分が今までやってきたことを理解して、
変える必要のあることは変える。
でも一度にすべてを否定すると
何も出来なくなってしまうと気づいた。
行動できることを見つけること。
自分の仕事の先にいる誰かの
幸せをイメージすること。
それくらいしかできない。
小さくとも
私にできることをやっていきたいです。
心からご冥福をお祈りいたします。