ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

聞き返して、聞き返されればいい。

ロンドンに住んで、

英語の発音が気にならなくなった。

 

ここに来て驚いたのは、

英語にたくさんのなまりが存在すること。

そして、どれだけ訛っていても、堂々としているひとたちの多いこと!!

 

同じ大学の友人たちだけでも、

 

フランスなまり、

イタリアなまり、

スペインなまり、

ギリシャなまり、

ドイツなまり、

チェコなまり

オランダなまり

フィンランドなまり、

スウェーデンなまり、

インドなまり、

中国なまり、

韓国なまり、

日本なまり、

アメリカなまり。

 

 

日本にいる時の標準語と対比するようななまりも、もちろんある。

クイーンズイングリッシュを標準とするにしても、さまざま。

ロンドンなまり(江戸っ子なまり?)

スコットランドなまり、

アイルランドなまりなど。

 

「正確性が求められる場合」は変わってくるけれど、

少なくとも、相手ありきのでしゃべるときは、

「え、なんて言った?」

って聞き返すのも、聞き返されるのも日常茶飯事。

どっちが悪いでもない。

イギリス発音からはなれている方が悪い訳でもない。

 

ベルリンでイギリスの教育を受けた(ほぼイギリス人の英語)友人からの

忘れられない言葉がある。

(それはなまりと言うよりも、

どうニュアンスを伝えるかの話だったのだが)

 

「こっちが分からなかったらこっちも悪い。

私は日本語を話せないのが申し訳ないけれど、

言いたいことを理解したいから、

もし何度も聞き返しても説明してみてほしい」

 

 

英語圏以外から来た友人たちも、

みんな

「ああ母国語ならもっと上手く言えるのに!!」

といつも言っている。

日本人は英語がしゃべれない!と言うけれど、

みんなもどかしいのは同じなんだと気付く。

 

まず、伝わればいい。

日本なまりで恥ずかしいことは何もない。

 

英語は共通言語だから「偉い」んじゃなくて、

コミュニケーションをとりたいから、話す

という純粋な「ことば」としての感覚を思い出して、

もっと英語を気楽にしゃべれるひとが増えたら、嬉しいです。