ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

炊飯ブラックボックス

電化製品はマジックだ!

 

中で何が起こっているか、さっぱりわからない

 

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食の話、二日目。

ごはんを炊く話。

 

鍋炊きごはんを始めたのは、

ロンドンの今の部屋に越してきて、炊飯器がなかったから。

 

これはサバイバルスキルを高めるチャンスと踏んで、

鍋炊きにチャレンジした。

 

最初から上手くはいかない。

水量や、火加減や時間を変えて、

五回目くらいでやっと美味しいごはんが炊けた。

 

鍋で炊くと格別、とか

高尚な話はあるけれど、

そこに炊飯器があったら使うかもと思うから、

何とも言えない。

 

そんな中

「そうか、鍋とお米があれば、どこでもごはんが食べられるんだ」

と思えたのが、一番の収穫だった。

 

たき火調節スキルはまだ身につけていないから、

飯盒炊爨ほどピュアではないけれど、

コンロさえあれば大丈夫。

 

炊飯器がやってくれちゃうと、

最初に浸水、

中火、そして弱火、最後に強火でおこげをつくって

最後に、蒸らす。

 

なんてことがお米に起こっていることすら知らない。

 

お米と水を炊飯器に入れて「魔法のボタンを押すと」

炊ける。

 

ないと生活できないわけはないけれど、

「ないとだめ」という関係は、

そこはかとない違和感が残る。

 

消費者として、買い続けることがつきまとうし、

よくわからないまま、いざなくなることもあり得る。

 

 

ごはんを炊くという基本を知ることは、

地に足をつけることのかけらと繫がる気がしました。

なにより、知らないことを知るのは面白い。

 

 

 一度、鍋でごはんを炊いてみませんか?