「悩んだら、怖いジェットコースターに連続5回」説
相手の話を大切に聴く話を書いたら、
話を聴かないという話を思い出した。
〈初夏の Kew Garden〉
『おんなみち』(著:奥谷まゆみ)という本が好きで、日本から持ってきている。
(※漫画『オンナミチ』とは別物です。)
奥谷さんは、心理療法をやっていた経緯があって、
現在は女性の出産/生理に着目した整体「きらくかん」を営んでいる方。
本の中で「余剰エネルギー」について書かれている。
骨盤、生殖エネルギーからつながる話なのだが、
詳しくは本書を読んでほしい。
以下抜粋。
〈 なぜエネルギーが余っていると心のトラブルが起こりやすいのか。
それは不安や恐怖心はエネルギーを消耗させてくれるからなんだよ。だからエネルギーが余ってくると、無意識のうちに不安や恐怖心を持てることに心がフォーカスしていくんだ。・・・(中略)
実際きらくかんでも、心のトラブルのある、余剰エネルギーいっぱいの人に「出来るだけ怖いジェットコースターに最低でも連続して5回乗ってください」なんて宿題を出すことがある。そうすると「死がアタマから離れません」なんて言ってた人が「そんなことちいーっとも考えられなくなりました♪」って元気になってることがよくあるんだよ。
また「悩む」というのも同じことで、余剰エネルギーの発散にとても有効な行動なんだ。悩むっていうのは問題があるから悩むんじゃなくて、悩みたいから悩んでいるんだよ。その悩みが解消しても、また次の悩みネタを見つけては悩むんだ。そして悩みネタはわざわざ解決しづらい、答えの出ないようなネタを選んでいる。(pp.98-99)〉
このあと、
話をまともに聴くことが全部を解決するわけじゃないから、
聴かないこともある、という話に続く。
もちろん答えがある悩みは、
話して/話を聴いては有効なはず。
でも答えの必要のない「悩み」もあるという話でした。
私はジェットコースターが大の苦手なので
ハードルが高いのですが、
心当たりのある方はぜひ試してみてください。