書いてふわっと昇華させる
手で、紙に書き出す。
〈晴れたハイドパーク〉
自分の中でうずうずしている感情を、
文字にしてみるのはこっぱずかしい。
どよんとすること、
ずきずきすること、
どきどきすること、
あああと叫びたいこと。
どうにかしたいけど、
はっきり見たくたくないことたち。
でも、
ペンを持って、
書いてみると、
案外大したことじゃない。
ごちゃごちゃでシリアスで大人の事情だった「はず」なのが
モモタロウのように、
すっぱだかで出てくる。
書いてみたら、シンプルだった。
なーんだ、そうなのか、それだけか。
自分で原因を作り出していたり、
好きで選んでいたものの反面だったり、
もはや時にまかせるしかないことだったり。
まずは、カフェでも公園でも、
きらくな場所を探して、
お気に入りのペンとノート、
もしくは捨ててもいいようなメモ紙を持って、
書いてみること。
えいやえいや消化しなくたって、
ドライアイスのようにふわっと昇華される。