ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

もう溶けかけた「できる」の粒

「呼吸をするように出来ることを増やす」

 

f:id:hotorikoisu:20160426053813j:plain

〈空に溶けていくひこうきぐも〉

 

この考え方に出会ったとき、

最初はよくわからなかった。

それが、だんだんと消化できてきた。

 

 

自然にできるようになったとき、

もうそれは自分の一部になっている。

 

だから「出来るようになった」とさえ

意識しないかもしれない。

 

何もすべてが特別である必要はない。

 

1キロしか走れなかったのが、6キロ走れるようになったとか、

わかりやすく格好つく必要はない。

 

新しい場所に越してきて、

今はその道を何も考えずに毎日歩けるようになることも、

その中の一つ。

 

 

逆を返せば、

今の自分が「出来てない」と思うことがあるのは、

そのまえの「出来ている」の上にじつは成り立っていること。

 

今出来てないことは、

少し前を振り返れば、

「想像もできない」ことだったかもしれない。

 

それが今や具体的なものとして、

手応えを感じていること。

 

 

出来るようになったことは、

それはもう呼吸になっていて、

おなじ密度で、自分の中に溶けている。

 

それを増やすこと。

 

そして、

その透明になりかけた自分のバージョンアップを

ほめてにやにやしてみると、

今の「出来てない」がそのうちにどうなっていくかが

楽しみになりそうです。