ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

結晶するまえの静寂

アイディアがひらめく前。

 

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〈日没前のハイドパーク。夏時間〉

 

誰にも邪魔されたくないとき。

 

それは

忙しくて手が離せないのではなく、

ぼーっとしているように見えても、

淡々と作業しているように見えても、

脳が静かに動いている。

 

脳の中で、足音をひそめて、

静かに、

浮遊するアイディアの点を

星座のように繋ぎあわそうとしている

その時間。

 

誰かの意見や、

アドバイス、

過去事例、

リスク、

そんな外的ああだこうだは関係なく、

自分の中の声に、

その点のあり方を

静かに見守っている時間。

 

自分がどうするか。

 

自分の人生である限り、

決断が自分にまかされる瞬間がある。

幸せであって、

途方に暮れる瞬間でもある。

 

責任を自分で取って、

それを選んで、

「そこ」に進むと決める瞬間。

 

受け取るすべてのものはヒントであり、

インスピレーションだから

それに敏感になりながらも、

薄い膜を張って、

ただ受け入れるのはやめる。

 

外からの声で、

結晶しかかった点が

蹴散らかされるのは面白くない。

 

 

自分のなかの点を眺める時間。

一個一個が近すぎても全体像は分からない。

少し離れたところで、

その関係性を俯瞰する。

 

自分の人生に責任を取れるのは、

自分だけかもしれない。