せいいっぱい届かせる
手で描かかれたものの、力
〈バービカンセンターのプランドローイング〉
先日のブログ《ちょうどいいねスキル》で写真を載せた、
カフェのあるバービカンセンター。
1970年に建てられて、
未だによい意味でクセのある空間を放っている。
この時代の設計図は手描きだ。
よく見ないと印刷か手描きか分からない精巧さでも、
人の目はそれが「手で描かれた」とわかる
なにかを判断できる。
デジタルでつくると
正確で、早くて、リアルに完璧にできるとしても、
完璧じゃないちょっとしたインク溜まりに感じてしまう、美しさ。
精巧につくられようとされたその意識から伝わるもの。
パーフェクトを叶えようとした、
その「パーフェクト」の裏にある、
パーフェクトじゃない何かの存在。
それが見るものの潜在意識をふるわせるのかもしれない。
手を使うとき、
文字を書くとき絵を描くとき、
自分の手に込められた意識を、
外に届かせることを感じてみてください。