ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

傾向と対策が風に乗った「ショウガ記念日」

ヒントはメタファーに乗ってやってくる。

 

今日は、

俵万智さん風に言えば「しょうが記念日」

 

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〈今日は今までで一番ショウガが上手く切れた日〉

 

普段すこしずつしか使わないしょうがは、

買ってきたときに全部千切りにして、

小分けして冷凍している。

だから、月一くらいで訪れる

「ショウガを切る日」

 

最初にショウガを切った日は、

格闘だった。

硬いし、形ぼこぼこだし、繊維すごいし。

 

何回かは二割の勘と八割の力ずくで切って、

何度目かに「ショウガの切り方」を調べた。

 

繊維の方向は見れば分かる!と思っていたし、

繊維に逆らったら硬いことも分かっていたつもり。

 

でも、上手く切れたのは今日が初めて。

 

傾向と対策が飲み込めたのか、

繊維の流れがそろっていたのか、

切る人の動きを読む優秀なショウガだったのか、

機嫌が良かったのか、

天気がよかったのか、

心が落ちついていたのか。

 

わからない。

 

一ついえるのは、

今日は薄い刃の包丁を使ってみたこと。

 

クセのあるものには傾向と対策が必要で、

でもそれだけじゃどうにかならないときもある。

思いつかないのか、

何かを見落としているのか、

 

そのときは、

それを知らせてくれる、いい風を待とう。

「悩んだら、怖いジェットコースターに連続5回」説

相手の話を大切に聴く話を書いたら、

話を聴かないという話を思い出した。

 

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〈初夏の Kew Garden〉

 

『おんなみち』(著:奥谷まゆみ)という本が好きで、日本から持ってきている。

(※漫画『オンナミチ』とは別物です。)

 

奥谷さんは、心理療法をやっていた経緯があって、

現在は女性の出産/生理に着目した整体「きらくかん」を営んでいる方。

 

本の中で「余剰エネルギー」について書かれている。

骨盤、生殖エネルギーからつながる話なのだが、

詳しくは本書を読んでほしい。

 

以下抜粋。

〈 なぜエネルギーが余っていると心のトラブルが起こりやすいのか。

 それは不安や恐怖心はエネルギーを消耗させてくれるからなんだよ。だからエネルギーが余ってくると、無意識のうちに不安や恐怖心を持てることに心がフォーカスしていくんだ。・・・(中略)

 実際きらくかんでも、心のトラブルのある、余剰エネルギーいっぱいの人に「出来るだけ怖いジェットコースターに最低でも連続して5回乗ってください」なんて宿題を出すことがある。そうすると「死がアタマから離れません」なんて言ってた人が「そんなことちいーっとも考えられなくなりました♪」って元気になってることがよくあるんだよ。

 また「悩む」というのも同じことで、余剰エネルギーの発散にとても有効な行動なんだ。悩むっていうのは問題があるから悩むんじゃなくて、悩みたいから悩んでいるんだよ。その悩みが解消しても、また次の悩みネタを見つけては悩むんだ。そして悩みネタはわざわざ解決しづらい、答えの出ないようなネタを選んでいる。(pp.98-99

 

このあと、

話をまともに聴くことが全部を解決するわけじゃないから、

聴かないこともある、という話に続く。

 

もちろん答えがある悩みは、

話して/話を聴いては有効なはず。

 

でも答えの必要のない「悩み」もあるという話でした。

 

私はジェットコースターが大の苦手なので

ハードルが高いのですが、

心当たりのある方はぜひ試してみてください。

大切な話は「一郎のオレンジ」で聴く。

たとえ話、第一章。

 

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〈去年のクリスマスにつくったドライオレンジ〉

 

言葉を介して、

私たちは

渡したり、受けとったりしている。

 

伝え方は教えられてきたように思うけれど、

受け方は、「受け身」でいる限り、身に付かない。

 

具体的なアドバイスは、先人にまかせて、

ここでは私なりに、たとえ話。

 

 

「あなたは一郎とキャッチボールをしている。

一郎がオレンジを投げてきた。

リンゴではなく、オレンジ。

それはすぐわかる。

 

よく周りを見渡すと、

ほかにもたくさんのオレンジが転がっている。

 

一郎が投げてきたオレンジは、

野球ボールくらいの重さで、

ちょっと横につぶれた球体で、

ちょっとへたに茎が残っていて、

おしりに傷のある、

よく熟れたやわらかめのオレンジ。

 

あなたは、

「はーいオレンジね!」

だけじゃなくて、

そのAのオレンジがどんなオレンジかを、

受け取る。

 

どうしてこのタイミングで、

その投げ方で、

その(上記の)オレンジを、投げてきたのか。

 

そのオレンジを丁寧に絵に描くように、

受け取る。

 

オレンジのなかに現れる、

一郎の考え方や、

どうやって人と関わってきたか、

どうやって言葉を選んできたのか、

そして、今その言葉であなたに、

伝えようとしていることを

受け取ろう。」

 

毎度やっていたら、

考え過ぎかもしれません。

 

でも、

相手が大切な話をうちあけてくれたり、

重要な聞くときは、そうやってきいたりします。

 

そんな場面があったら、一郎のオレンジを思い出してください。

献立パズル、みんなで解いて

おうち料理人なら知らない人はいない、

献立パズル。

 

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〈炊き込みごはんに明太子をのせて、ほうじ茶をかけた料理を私は「至福茶漬け」と呼ぶ〉

 

豚の角煮をつくった瞬間、

それはフルコースの幕開け。

 

初夜は煮卵と共に白いごはんで頂き、

翌日は角煮チャーハン。

そしてトリは、煮汁で炊き込みごはん!

 

炊き込みごはんには、

お味噌汁で溜まりにたまった

冷凍庫の「出がらし昆布ストック」を、

おあげと煮汁と共に、炊く。

 

最後の一滴まで美味しく頂くことを

ゴールとする、

料理パズル。

 

今日のおかずが、材料が、

明日のメニューの引き金になる。

残り物なんて呼ばせない、

いつだって食材は主役だ。

 

材料が完璧になくたって、

代用上等、

頭の体操。

 

豚バラが少しばかりのこったら、

今夜のお味噌汁はとん汁風。

 

ゴールはあるけど、正解はない。

 

美味しければ、いい。

 

同じ材料が残っていても、

買い足すもの次第で、

料理人次第で、

全く違うメニューが出来上がる。

 

頭をやわらかくして

さあ妄想はエンドレス。

 

疲れてる日は、

何をつくるか考えるだけでもしんどい。

何を隠そう、ここ数日の私がそうです。

でも、美味しいごはんが食べたい・・・

 

そんな疲れた日をちょっと楽しくしたくて書きました。

 

家族で住んでいる方、シェアルームの方、

冷蔵庫の中身を書き出して、

みんなで献立パズル解いてね!

してみたら、ひとりで頑張って考えるより、

楽しめるかもしれませんね。

実は気になってる?

最近嬉しいこと。

「実はブログ読んでるよ」とふと言われること。

横断歩道をスキップで渡りたいくらい嬉しいです。

 ありがとうございます。

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〈遠くからこっち見てる?ロンドン動物園のフクロウたち〉

 

いいね!やコメントをもらえるともちろん励みになる。

でも、普段は音沙汰ないのに直接会ったときや、メッセージで

こっそり教えてくれるのもすごく嬉しい。

 

あなたにも気になっていることや、人はいませんか?

こっそり応援している相手、

こっそり気にかけている相手、

友人、同僚、部下、

両親、こども、

パートナー、恋人、片思いの相手。

 

すこし照れくさいから、言葉にはしないけれど、

じつは気になってる。

 

気にかけてもらえるのは、嬉しいです。

 

 

そんな相手にさりげなく

「実は気になってたんだ」と伝えてみてください。

どんな言葉でも、あなたの選んだ言葉で。

 

遠回しすぎると伝わらないので、ご注意を。

せいいっぱい届かせる

手で描かかれたものの、力

 

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〈バービカンセンターのプランドローイング〉

 

先日のブログ《ちょうどいいねスキル》で写真を載せた、

カフェのあるバービカンセンター。

 

1970年に建てられて、

未だによい意味でクセのある空間を放っている。

 

この時代の設計図は手描きだ。

よく見ないと印刷か手描きか分からない精巧さでも、

人の目はそれが「手で描かれた」とわかる

なにかを判断できる。

 

デジタルでつくると

正確で、早くて、リアルに完璧にできるとしても、

 

完璧じゃないちょっとしたインク溜まりに感じてしまう、美しさ。

精巧につくられようとされたその意識から伝わるもの。

 

パーフェクトを叶えようとした、

その「パーフェクト」の裏にある、

パーフェクトじゃない何かの存在。

 

それが見るものの潜在意識をふるわせるのかもしれない。

 

手を使うとき、

文字を書くとき絵を描くとき、

自分の手に込められた意識を、

外に届かせることを感じてみてください。

 

走りまわれば腹が減る

幼稚園のとき、小学校のとき、

散々遊び回って、

お昼ご飯が、夕ご飯が待ち遠しかった。

 

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 〈ロンドンにも春〉

 

私はサッカー少女だったので、

朝サッカー、

業間休みはグラウンドにでてサッカー

お昼ご飯をかき込んでサッカー、

放課後サッカーな小学生だった。

 

そりゃお腹がすくはずだ。

 

四月に入り、今年のロンドンにも春が来た。

ぽかぽかな日もちらほら。

体の細胞に蓄積していた、

「動きたい欲」がむくむくしてくる。

 

いくらパソコンと屋内が

主な生息地であっても、

やっぱり生命体は春に敏感。

 

体をいっぱい動かして、

「ママー!お腹空いたー!!」

っていうシンプルな気持ちを取り戻してみる。

 

(今、それを言える相手がいるならこの上なく幸せ!)

 

体を動かしたあとの格別ごはん、

ひさしぶりに食べてみませんか?。