ぱからん、はからん

ものつくりの、ものかき。

2018久高島リトリート

久高島リトリート。

2018/10/3-5

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久高のことは2015年くらいに知って、

行きたいと思っていたけれど、

エネルギーの強い場所だから、
きっとひとりでは行かないほうがいいなと思っていた。


タイミングを見ていたときに、

今回聖ちゃんのリトリートのお誘いを受けた。

 

引っ越してすぐだったから、
お金に余裕があるわけでなく、
休みが取れるかも分からず、
少し迷ったけれど、、、

 

「出す、減るというふうにはとらないでほしい

その分、それ以上
入ってくるんだよー

受け取らなきゃー」


の言葉に、


今必要なタイミングだなって

本当は分かっている

心の判断に、
OKを出す事にした。

 

未来の自分への投資。

 

ちゃんと決断したら、
休みも、チケットもすんなり取れて、
清々しい気持ちに。

 

でも、出発の数日前から、
予定は台風直撃。
久高島に渡れないかもしれない、
というメッセージをもらう。
キャンセルして行く人が次々と出る。

 

それでも、行くかどうかに不思議と迷いはなかった。
偶然や不運に見えることでも、
実はもっと良い未来のために、
そのときの自分に必要なことしか起こらないと思ったから。

 

沖縄の台風のこと、
場所のこと、タイミングのこと、
それはもう全て天と、聖ちゃんに任せようと決めて、

中止じゃない限りは行こうと決める。
私は、今、この行動の先の変化を体験したいと思ったから。

 

10/3

初日、羽田6:00発のフライトで那覇に着くと、

「今回は久高に渡れなくなりました」というメッセージが届く。

そうか〜

今回はそういう流れなんだな、

と受け入れて

沖縄そばで腹ごしらえをして、

集合場所の斎場御嶽へ。


台風の中、それぞれが決断をしてわざわざ集まったメンバーにわくわくする。

ただの偶然は、ない。

ちょっとの決断とタイミングの差で、会う人は変わる。

そんなタイミングの中集まった人たち。


天気は小雨と強い風。

斎場御嶽に入ると、
不思議と風も雨も弱まった。
守られているようにその空間へと入って行く。

 

水の神さまに引き寄せられ、
「きっと龍神様とご縁があるね」と言われる。
聖水を額につけて浄化してもらう。

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斎場御嶽は、
あたたかくて、やさしい場所で、
感謝と、地球とそこに住む生き物たちへの愛があふれる。
活き活きとした沖縄の植物たちにエネルギーをもらう。
美しい自然が、いつまでもそこに有りますようにと祈る。

 

台風のおかげで、
観光客がほとんどいなくて、
じっくり場所のエネルギーを味わうことが出来た。

 

そのあとは、
カキノハナヒージャーへ。

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飲むと、やわらかい水。

 

「ここによく身を清めたりしに来るんだよ」

ときいて


最初は、遠慮がちに手だけ濡らしていたものの、
「どうせ雨降ってるし、関係ないよ。もう、やっちゃおう!」
ってみんなで全身水の中へ、ドボン。
あと先を考えるとか、
思考で考えるとか、そんなことがどうでも良くなって、
みんなで大笑い。
びしょびしょだね、って。

心から楽しんで、空っぽになって笑ったら、
余計な心配事とか、
過去への執着がすーっと流れて、
頭も体もびっくりするくらい軽くなった。

 

 

案の定だんだん寒くなって、

寒い寒いって笑いながら、
ホテルに戻って温泉へ。


全身を使って、自然に触れて、はしゃいで、
温泉に入れる幸せに、全身がゆるむ。

仕事のこととか、
恋愛のこととか、
常に頭にあったはずの思考が
からっぽになって、
今にフォーカスする時間。

 

これがほしかったんだな〜
って気づく。

 

そして、
「やりたいと思ったらなんでも出来るんだ。」
「私は自由を決断できる」
って確認したかったんだとわかる。

 

その日の夜は、
ちょっとしたフライトハプニング。
もしかしたら5日の便が飛ばないかも、
いつ帰れるか分からない、という台風の揺さぶり。

なるようになるよね〜

って思えたから、気にするのをやめる。


月曜に東京にいられてればオッケー!

夜は、みんなの想いをシェアする時間。


不安だったり、
自分で自分のブレーキを踏んでいたり、
自分の女性性を認めてあげられない感情、
または、
誰かのためにばかり動いていた自分への気づき、
自分の心を優先してあげること、
こうするべき、の手放し、
色んな想いが交錯する。

 

「みんなが自分の本当の声に気づいて、次に進めるといいな」
の想いで言葉を交換する時間。

 

他人のことは、見えやすい。
自分のことは、見えにくい。

鏡になってもらったり、
自分の想いを引き出してもらう。

もう大丈夫、と思っていたことでも、

話し出すとなぜか泣いていて、

ちゃんと「辛かったね」

って認めてあげてなかったな、と気づく。

 

 

10/4

二日目は、
台風の時間。
予定の飛行機が飛ばずに、

外は暴風雨。

ホテルから一歩も出られないことになる。

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メンバーはふたりが先に出発して、
4人に。

主催者ふたりの判断で、
部屋のランクを下げず、
贅沢に二人ずつで大きな部屋を使うことに。

 

自分だけだと、
どうしてもお金のことを心配したり、
何かは分からない「なにか」のために節約をしたりしていたけど、


「環境を整えて、自分を大切に扱ってあげて、ご機嫌でいる」
ことを有り難く受けとった。

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外は吹き荒れる中、
びくともしない、守られた空間の中で
静かに過ごせる幸せを感じる。

 

台風で温泉が早く閉まると聞きつけて、
真昼間に温泉へ。
大きな窓には、激しい雨と風で白く煙る景色。
自分は、温かい温泉の中。

 

大変な状況を、俯瞰できる場所に自分を置けるかどうか。
それだけでものごとはこんなにも違って見える。
その風景から、大切な視点を学んだ。

 

お風呂上がりの昼食は、
「非常食に」とかき集めてくれたカップラーメンとお菓子を

ホテルの部屋でほくほくみんなで囲む。

 

久高島でサバイバル、

になるかもしれなかった中、

「みんなが久高に居られるよう」

2人が全力で非常食をかき集めてくれ、

でも安全第一の最終判断で、

ホテルの中で過ごすことになった時間

全部ひっくるめたラーメン。

 

夜は、

「外には出られないけれど、最後は気持ちよく美味しいご飯を食べよう」

って、ホテルのバイキングへ。

のんびりデーから、

みんなドレスアップをすると、心がうきうき。

メニューが昨日と同じでも

心持ちで変わる。

綺麗にすると、気持ちが上がる。

 

夜のシェア会では、

主催者の聖ちゃんとゆみちゃんの、
「みんなが楽しみにしていた久高に渡れなくなるし、
どうなるのか、本当はすごく不安だった。」
という本音を聞いて、
精一杯準備してくれたその想いを受け取った。

 

10/5

朝、取れていたはずの飛行機が取れていないとわかる。

 

昨日の今日で、
「不安になっても慌てても仕方がない」
って身に沁みていたから、
今のできる判断と決断をする。

 

今日帰るはずが、

参加者2人とも、明日の便で帰ることに。

当日にも関わらず、

最後の一部屋だったホテルも安く取れた。

 

あとは空港での払い戻し手続きを残して、

平和な気持ちでリトリート最後のブランチへ。

 

ホテルの外に出ると

初めて台風を感じたんじゃないかってくらい、

雨と風が吹いている。

 

聖ちゃんの親戚のお店で、

沖縄らしいご飯を食べさせてもらう。

フーチャンプルー、

ナーベラー、

タロイモのパイまでサービスしてもらって、

ほくほく。

 

今日、明日も那覇楽しめるね!

って、

台風のおかげで伸びた沖縄泊を

どう過ごそうかな〜って

のんびりした気持ちで

聖ちゃん、ゆみちゃんとお別れ。

 

 

前回のマウイもそうだったけれど、

聖子さんのリトリートは

「どうして行くか分からないけど、今な気がする」

っていう感覚に任せて、曖昧なスタートを切って、

現地の時間を過ごしているうちに、

自分が今何を体感したくて(テーマ)、どう変化したいかが見えてくる。

 

《今回の私のテーマや学び》

・過去のショックの手放し

・思考の手放し、感覚を澄ますこと

・仕事場にいる自分、じゃなくて 本来の自分に状態を戻すこと

・純粋な創作意欲を思い出すこと

・土地、水、植物のエネルギーを感じること

・環境を整え、自分を大切に扱ってあげて、ご機嫌でいる体感をすること

・たくさん食べること

・自由の選択ができる自分を確認すること

・どうにかなる、って信じること

・不安をベースにしない選択をすること

・台風のような過酷な状況でも、

「安全でそれを俯瞰できる場所がある。」って知ることで、

実は自分の選択によって大変にもなるし、回避もできると学ぶこと。

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色んな人に会う機会が多くて、

いわゆるみんなが「すごい」って言う人でも、

いくら優秀でも、有名だとしても、

自分が一緒にいたいかどうかを感じてみると、

また違ったものが出てくるとわかる。

 

聖子さんは、

自然体で、

自分を大きく見せようとしない。

色んなことを乗り越えてきたはずだけれど、

必要がなければ、自分語りはしない。

目の前にいる人の時間と向き合って、

受け止めて、

本質的なメッセージをくれる。

 

話す、よりも、
今までの決断や行動で、

不安も、恐れも、決断の後にあるハッピーも体感して、
そんな在り方を体現しているのが魅力だな〜

と思った。

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不思議と、

必要なタイミングを読んで、

連絡が入り、

 

そんな中で、

それに飛び込んで、

変化を受け入れる自分をまず褒めてあげよう。

 

体感したことは、忘れない。

 

思い出したいときに、またその感覚に戻ることが出来る。

 

そして、決断をした自分への自信が重なっていく。

 

本気で体感したら、

正直に自分と向き合ったら、

その前の自分にはもう戻れない。

 

ちょっとした違和感を見逃さずに、

正直な自分を受け入れる。

周りと違っても、恐れずそれを出していく。

 

もう進むしかないねー!

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オープンへ 第0章《2016年マウイ回想》

自然な流れに乗っているとき、
いろんなことがスッと決まり、
足の先にトントンと飛び石が据えられる。

決断も、ご縁も。
2018年のマウイはそんな流れだった。

流れは突然はじまるわけではなく、
単体では語れないので、
2年前の回想から始めていく。

2016年初めてマウイに降り立つことは、
えいや、って勇気のいる決断だった。
だからこそ、
誰かに少しでも止められたら揺らいでしまいそうで、
誰にも何も言わず、
予約を完了してからの事後報告だった。

2月の曇り盛りのロンドンから、
とにかく太陽と海を求めて(笑)

つらすぎて、ロンドンから逃げたかった。
いろんな状況から抜け出したかった。
普通に数ヶ月もがいてもダメだったから、
大きなキラキラした渦へ飛び込むしかないと思った。
その渦の先が見えなくても。


3フライトを乗り継いで20時間。

私にとってのマウイ島は唯一行ったことのあるハワイで、
自然に囲まれて静かな場所。
暖かい場所。

そこでの植物たちは活き活きとしていて
空気は花の香りに包まれて、
私たちは時間と場所に身を委ねていくだけ。

このツアーは、
全てを忘れて楽しむバケーションのような、ただ心地の良いものではなく、
ドロドロとしたものも湧き出てくる。
よくわからない恐怖、
戻らなければいけない(と思っている)現実
自分と他人とをくらべる妬み、
とか。

それは自分一人だけに起こる変化ではなく、
みんなそれぞれに起こる。
比較ではなくて、
それぞれが自分の人生の課題と向き合う時間。

自分の感情、想いをみんなで共有して行く。
マウイではカッコつけが通じないみたいで、
素直で、子供みたいな、カッコ悪い想いも
涙と一緒に出して行く。


ロンドンにいる時、
ある時期から自分の状況をうまく人に話せなくなった。

誰かのせいじゃない。
たぶん、
それは私の理想からあまりにかけ離れていて、
かっこ悪くて情けなく思っていたから。

少しでも話し出すとぶわっと泣き出すし、
いちいち泣くのも情けなかったから封をした。

断片だけを言葉にして、わかったようにされるのが嫌だったのかもしれない。


マウイではそれを全部出していった。
全部を話してないのに、
不思議と感情は全部出ていった。
つらい、こわい、
そんなシンプルな感情を出した。

自分の素直な感情を私が認めていなかったから
苦しかったんだ。

そして、
自分を受け止めることを、
みんなでやれたことは
本当に心強かった。

わかったような振りをしたりされたりするんじゃなくて、
ただ受け止める。

ひとりだけど、
ひとりじゃない。

誰も何も教えてくれない。
だって、自分と誰かとは違うから。
自分が内側の気持ちに気づく、
地道で丁寧な作業。


そして2018年のマウイへーーーーー

しばらくのおやすみ

いつも読んでいただいている皆様、

ありがとうございます。

スターをつけていただいたり、

とても励みになっております。

 

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〈ロンドンの初夏〉

 

ここ数日、間が空いてしまい申し訳ありません。

 

本業とのバランスをとるために、

少しのあいだブログをお休みさせていただきたいと思います。

 

この記事を皮切りにえいやと思い立って始めたものですが、

hotorikoisu.hatenablog.com

 

70日間、毎日書き続けてみて、

ああだこうだアイディアをひねり出すチャレンジをしたり、

スターを頂けて嬉しかったりと、

 

おかげさまで、

自分だけのためにこっそり書いていただけでは分からなかった、

嬉しい経験をさせていただいております。

 

よろしければ、今までの過去記事も訪れていただけたら幸いです。

 

本業に全力を注ぎながらも、

また文章も書いていきたいと思っておりますので、

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

環境を整えて夏には再開できたらと思っております。

 

その際にはまたご縁を頂けたら幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

時間をかけて届く

贈り物、手紙。

 

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 〈お菓子と手紙が届いた〉

 

日本と少し離れて過ごすようになって、

とても嬉しいのが、

手紙やおくりもの。

 

海外だって、

ラインもメッセンジャーも一瞬で届く。

FaceTimeも、Skypeも、

会っているように、話せる。

 

でも、

会っていない。

その分伝わらないものもあるし、

その分伝えられる思いもある。

 

手紙を書いているときは、

自分よがりな想いが消えていく。

 

相手に届けたい想いを、

丁寧に手でつづること。

 

離れていなくても、

実際に切手を貼る必要がなくても、

特別な日じゃなくても、

 

ぜひ筆をとってみてください。

 

見かけだけじゃごまかせない

足もとを整える。

 

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〈新しいスニーカーを手に入れた〉

 

見た目の気に入った靴が、快適とは限らない。

私の場合、幅が広めで、高さはへらべったいから、

なかなか足にあう靴に出会えない。

 

パンプスも脱げてしまうので、

足首が留っていないと履けない。

 

きついとか、

底が薄くてかかとに響く、

とかは、履けば履くほどあきらかになる。

 

はきつぶしそうになって、

だんだんかかとがすれてきたり、

内側にすり減ったりも同じこと。

 

それでもしばらくは、

買い物に行く時間もないし、

何とかなるかな、とだましだましで居た。

 

そして一日中歩いていたり、

立って作業をしていたら、

どんどんごまかせなくなってきて、

歩くのがつらくなって、

やっと迎え入れた新しい靴。

 

以前の記事『アースする』でも書いたけれど、

 

地面とつながっている、

自重をささえてくれているその足を、

しっかり整えることは、

生き物として動き回っている限り、

大切なことだと思いました。

シンプルにしてから

一度シンプルにしてから。

 

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〈芝は、ただの平面じゃないけど、まずは芝である〉

 

つくること、つたえることの話。

 

想いが詰まっていたり、

長く時間をかけるほど、

話がややこしくなる。

 

想いを全部詰め込んだら、

ごちゃごちゃになる。

自分でも理解できないことは、相手にも伝わらない。

 

そして思いは膨らみ、

どんどんいっぱいいっぱいになるかもしれない

 

そんなときは、

これも、あれもの前に、

その「一番のこれ」が

シンプルになるようにする。

 

それは、

自分がふりだしに戻るのではなく、

ふりだしから歩んできた道を見直してみること。

立ち止まる必要があったり、

少し戻る必要があることを恐れないこと。

 

シンプルにできたら、

自分がどう伝えるか、料理するかを

そのあとに考える。

 

芝の凹凸、

海のさざ波、

それらはその「複雑な美しさ」を

最初からつくろうとして

つくられたわけじゃない。

 

引いて、遠くから見たら、

それはまず「芝」であり「海」であるのだ。

 

今の自分に必要なこと。

 

つたえる、つくるは、

まず自分が最初の相手となって、

シンプルに理解することが大切だと思います。

 

のうみそに入り込んでいくもの

目にする、耳にする言葉。

 

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その批判的だったり、

おおらかだったり、

堅苦しかったり、

攻撃的だったり、

する文体は、

知らない間に

のうみそのなかにするすると入り込んでいる。

 

同時に

一緒に居る人が喋る言葉、

しゃべり方、

メッセージの文体、

絵文字顔文字の使い方、

もどんどん吸収していく。

 

形だけじゃなくて、

じつは考え方も。

 

自分のオリジナルとは

とんとあやふやであって、

どれだけ外から入るものを断ち切ろうと、

断ち切れない。

 

逆を言えば、

切り放そうとしても切り放せない、

自分の中にもとからある土壌も存在する。

 

目に耳に入れるものを選ぶことも、

一緒に居る人が誰なのかも、

じわじわと影響していって、

自分を作り上げていく。